[A00-0128] 縫殿神社(ぬいどのじんじゃ)
神社誌№A00-0128
神社名 縫殿神社(ぬいどのじんじゃ)
社格  村社
鎮座地区宗像郡
所在地 宗像郡勝浦村大字奴山字大明神嶽
メモ  
祭神大歳神、応神天皇、神功皇后、工女兄媛、弟媛呉織、穴織
由緒日本書紀応神天皇三十七年春二月戊午朔阿知使主都加使主両人を呉に遣し縫女を求む是に於て呉王則兄媛、弟媛呉織、穴織の四女を送る、同四十一年春二月阿知使主等呉より帰る筑前国御使君之祖也とあり同紀雄略天皇の御世八年に身狭村主青と檜の隈の民使塼徳とを呉に遣し十年に帰朝す又十二年に呉に遣はし十四年に呉使とともに帰朝す、此時呉より献ずる手末才伎漢織呉織及衣縫呉媛弟媛等を将て帰朝ともあり社の巽の方に縫殿田と云へる田地あり側に社ありしを天明二年壬寅九月廃燼す、其翌年の春今の地に遷座なし奉る明治五年十一月三日村社に被定。
社説に曰く、宗像末社百八神の内にて此兄媛此地に於て専縫をし給ひしに依て、此兄媛を産土大神に祭り、又同時に乞渡し給へるに依て弟媛呉織穴織を合せ祭り且神功皇后の御徳に依て加羅に通ふ事初まり、応神天皇の求め渡し給へる御功を崇め尊みて共に斎祭りたり又秋毎に蝗の災に依り穂枯夥しきに依て此災害を除き五穀成就の為大歳神を勧請して同宇に祭る。年中の祭厳重なりしは、宗像宮神事帳にて正月朔日二月彼岸祭八月彼岸祭九月二十八日例祭其外臨時の祭祀多く公事の尊敬厚かりし事を知らる。凡そ皇国にして縫織の業の委しき此時より始まり鎮座の御神々尊ければ婦人等殊更信仰深し。
例祭日一月一日、九月十三日、九月二十八日
神饌幣帛料供進指定明治四十年一月十九日
主なる建造物本殿、幣殿、拝殿、神庫
主なる宝物鐘一口
境内坪数四百四十六坪
氏子区域及戸数五十戸
境内神社大明神社(不詳)、須賀神社(素盞嗚命、稲田媛命)、菅原神社(菅原道真)、大日霊神社(天照大御神、加具土神)、保食神社(保食神)
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