[A00-0334] 老松神社(おいまつじんじゃ)
神社誌№A00-0334
神社名 老松神社(おいまつじんじゃ)
社格  村社
鎮座地区嘉穂郡
所在地 嘉穂郡内野村大字内野字関屋
メモ  
祭神菅原神
由緒不詳、明治五年十一月三日村社に被定。
社説に曰く、後深草天皇宝治二年戊辛の創建にして、昔太宰府の神領なりしより此に勧請せられたるものと伝ふ。元字古宮といふに鎮座し給ひしを天正元年癸癸酉現在地に遷し奉る。神宝に古鏡八面あり。又宝永二年藩主黒田綱政寄進の絵馬一扁及び、天保八年藤原義実公奉納の額一面を蔵す。
特殊祭事宮日の宮座祭寛政十二年作製の記録に依れば毎年旧暦九月九日老松神社に於て執行さるる祭にとて古く氏子内小字毎に宮柱といふが選ばれ、その子孫が今も年番を以て諸社のお注連打から当日の祭典の世話をなす。祭には年番を始め柱全員参列す。その供物は古来(もと大根地神社十一月八日若しくは三月八日祭の供物なりしを老松神社を氏神と斎ひ奉るに及び彼を此に遷して同日大根地神社をも併せ祭ることとなれるものの如し)より一定のものを湯にて煮て藍を用ひず一品宛を日向皿と称する藁にて作りたる皿に盛り、又藁づとに包みたる御供飯には長さ二尺六寸の栗の木箸を添へて供ふる。今其の献品を挙ぐれば
一、御供飯 二升盛、三升盛
二、御神酒 濁酒(今は清酒)醴
三、御鏡餅 小判形のもの
四、御野菜 干蕨、莖豆(昔ながらの豆)、薯蕷、野老、荒布、栗以上を一供とし、老松神社、天満神社、大根地神社の三社に各一供を其他末社には各御鏡餅を供ふ。
直会には、鰹節だしの里芋、味噌汁の吸物に取肴として前記干蕨、莖豆、薯蕷、ところ、荒布、柿、栗等を配したる膳部に一同つき、御神酒の披露をなし次で当番と次年番との間に当渡(引継)の式なり供物を頒頒ちて当日の祭典を終る。元は獅子舞などありて賑ひたるも今は中絶す。
例祭日十月九日
神饌幣帛料供進指定昭和十一年十月三日
主なる建造物本殿、中殿、拝殿
主なる宝物宝永二年筑前藩主黒田綱政公寄進の絵馬一扁、天保八年藤原美実公奉納の額一面 神鏡八面
境内坪数千百三坪
氏子区域及戸数内野村大字内野 二百三十二戸
境内神社大神社(大日孁命)、天満神社(菅原神)、須賀神社(素盞嗚尊、大国主命、事代主命)、松尾神社(大宮売神)、恵比須社(蛭子命)、猿田彦神(興玉神)、大日社(大日孁命)、貴船神社(貴船大明神)、大山祇神社(大山祇命)
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