[A00-0581] 雷神社(いかづちじんじゃ)
神社誌№A00-0581
神社名 雷神社(いかづちじんじゃ)
社格  県社
鎮座地区糸島郡
所在地 糸島郡雷山村大字雷山字上西谷
メモ  
祭神火雷神、彦火火出見尊、香椎大神、住吉大神、応神天皇、級戸辺命、志賀大神
由緒昔大足姫命の事跡にして将軍家崇敬の履歴且亦勅書等の事共旧藩に於て撰定の続風土記同く捨遺筑陽記扨は太宰管内志等に委曲に記載有之旧藩主黒田家山林寄附社録等を被寄明治五年十一月三日村社に定めらる。祭神級戸辺命、住吉大神、志賀大神は同大字字下西谷村笠折神社として祭祀ありしを明治四十三年一月二十五日合併許可大正九年三月二十九日県社に列せらる。
又社説に述ぶる所次の如し、社記の伝ふる所に依れば人皇第六代孝安天皇より第十一代垂仁天皇の御宇に至るまで、異国より我国に襲来せし事数度なりしに、当社の神大雷火となり異賊を降伏せしめ給ふ。垂仁天皇此の御神徳を恐み、社殿を建て敵国降伏の神として尊崇せらる。神功皇后三韓征伐の時武内宿禰に命じて宝剣宝鏡を授けしめ祈誓し給ふ。爾来代々の天皇は勅願所として綸旨を賜ひ、将軍家は祈願所として御教書を下して数十町の神領をも寄附せらる。降って文永弘安の役にも御教書を下して敵国降伏を祈らしめ給ふ。永禄天正の際九州大いに乱れ干戈日夜を継ぐに及び、神領は悉く将士の略奪する所となりぬ。天正十五年小早川隆景当国の領主に補せられ、入国に際し六十九石の社領を寄附せらる。其子秀秋に至り又之れを没収せり慶長中旧藩主黒田家入国に際し、十萬石余の社領賜はる。継高公に至り更に十五石を増しニ十六石余の社領となる旧藩主代々敬厚かりしかは自ら風草に習ひ、国中の民も亦大に其の崇敬を増し、旧筑前十有五郡よりも年々若干の神饌料を奉納し、実に旧藩の世に於ては繁栄国中屈指の神社たりしなり。然るに明治維新廃藩置県の制度により御事歴顕著なる神社なるにも拘らず社格制定に際し村社に列せられ、大正八年三月昇格の請願を起し県社に列せらる。
例祭日九月十六日
神饌幣帛料供進指定大正九年八月五日
主なる建造物本殿、幣殿、拝殿、倉庫、社務所、参籠所
主なる宝物神面三個、太刀ニ口、東郷大将の画一軸
境内坪数三百坪
氏子区域及戸数雷山、高野、戸数六十戸
境内神社天満神社(菅原神)
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