[A00-0597] 熊野神社(くまのじんじゃ)
神社誌基本情報
神社誌№ | A00-0597 |
神社名 | 熊野神社(くまのじんじゃ) |
社格 | 村社 |
鎮座地区 | 糸島郡 |
所在地 | 糸島郡可也村大字小金丸字町 |
メモ |
神社誌明細情報
祭神 | 伊弉冊命、事解男命、速玉男命 |
由緒 | 筑前国続風土記に云ふ、可也山山上に有り是熊野権現の社なるかと在り古老の口碑に山上に宮殿有りしが往昔今の地に移す、貝塚村は当社遥拝のため彼の地に建つ今東貝塚村氏神熊野社是也。 又社説に曰く。鎮座年月不詳なれども口碑に依れば当熊野神社は怡土郡高祖城主原田の裔小金丸九郎の姉妙戒と云ふ尼あり諸国の神社仏閣を巡拝し紀州熊野に詣で尼僧の身なるを以て、後年に至り参詣を怠る事あらんには心もとなしとて神霊を勧請して遷り、一社を建立し永久当地の守護神として奉祀し、社地社領を寄進せり。之れ当熊野神社の起源なり。社地神椰木あり、妙戒尼紀州熊野本宮より尊神を勧請せし時、椰木の枝を折り持ち来り、尊神此の地に来り給はば此の神木の枝に根を生ずべしと誓ひ、社地の一隅に挿したりと云ふ。其の木繁茂しありしが明治二十三年四年頃、大楠と共に突然転覆したるを神殿改築の際御神殿御内陣の御扉其他に使用せり。現在も周囲一丈余の椰木あり、妙戒尼勧請当時より何れかの内に附き来りたる小貝(ゴウナ)今尚古木に棲息せり。 |
特殊祭事 | 妙戒尼は草庵を結び尊神に参詣を怠らざりしと。草庵は後の超過山妙楽寺起源なり。妙楽は往古天台宗なりしが今は真宗となれり、之妙楽寺の開基なり寺に妙戒尼の画像一幅を蔵す、熊野神社大祭の時(宮座)蒸飯其他の供物を捧げて之れを祭る熊野神社特殊祭事には従前より一定の供物を献じ厳粛なる祭典を奉仕す。 |
例祭日 | 九月二十八日 |
主なる建造物 | 本殿、幣殿、拝殿、手水舎 |
主なる宝物 | 太刀四口、神鏡十五面、金幣(真鍮製)十個、額一面、棟札 |
境内坪数 | 七百十三坪 |
氏子区域及戸数 | 大字小金丸 百三十 |
境内神社 | 諏訪神社(武美名方神)、速鷹神社、皇后石神社(息長足姫命)、自在丸神社、天満神社、菅原神社(菅原大神)、大山祇神社(大山祇大神、菅野姫命)、大上戸神社(手力男命)、旗山神社(埴安命)、瀬知神社(木花咲邪姫、瀬知翁)、輿掛神社(熊野三柱、港五柱大神) |