[A00-1729] 熊野道祖神社(くまのどうそじんじゃ)
神社誌№A00-1729
神社名 熊野道祖神社(くまのどうそじんじゃ)
社格  無格社
鎮座地区福岡市
所在地 福岡市大字塩原字イトリサヤ
メモ  
祭神伊邪岐命、九那斗神、八衛比古神、八衛比売神
由緒公簿神社明細帳には無格社熊野神社の祭神は伊邪岐命にして由緒不詳なりとす。社説に曰く、熊野神社は古来福岡市大字塩原字射場の美はしき森の中に斎き祭り社殿今に存す。其の創立は神功皇后御征韓の砌とも云ひ伝ふと。又道祖神の祭祀に就て述ぶる所に依れば、九那斗神、八衛比古神、八衛比売神は同字いとりさやに道祖神として祭祀あり、其の鎮座の由来詳かならずと雖、明治以前より既に塞神又は道祖権現、或は葛権現と称して奉斎せられ、今日に及びし事は古老の伝ふる所にして同大字氏神たる地禄神社の祭礼に当りては必ず共に祭祀せられ其の慣習今尚残れり。
道祖信仰の対象たる御神木櫨の大木は七百年の樹齢を保ち繁茂して森を為す、是れ即ち神籬信仰にして神霊の憑り給ふ所なり、而して神籬の安置する所即磐境にして今尚厳存し、霊験顯たかなりとして御神徳を仰ぐもの其の跡を絶たずと。尚同祭祀に就きて「祭神伊邪岐命は大字塩原字射場に熊野神社として祭祀し、九那斗神、八衛比古神、八衛比売神は同字いとりさやに道祖神として祭祀ありしを昭和十二年四月十五日熊野神社と合併移転新築の御沙汰あり同年七月九日熊野道祖神社と改称せらる」と云ふ。
特殊祭事正月初巳日、開運家運隆昌祈願祭、七月十三日より十五日迄晝夜に亘り悪疫祓除祭を行ひ、又毎月巳日通夜開運祭を就行す。
例祭日七月十五日
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