【社名】 王子八幡宮 [N02-0005]
【所在地】 糟屋郡志免町大字南里六六一の一(字宝満山)
【祭神】 応神天皇
【社格】 明治五年一一月三日村社となる。神饌幣帛料供進指定 大正一一年一二月二一日。
【例祭日】 一〇月一七日
【末社】 竈門神社(宝満山) 祭神 玉依姫命、倉稲魂命(字キンメイにあったもの)。疫神斉(字ヒエダにあったもの) 祭神 不詳。五穀神(大谷浦に明治八年三月勧請のものを下宮として勧請) 祭神 保食神。宝満宮(字宝満より移築) 祭神 玉依姫命。
【由緒】 棟木 初め南里字キンメイのお社があったが、字日枝に鎮座の無格社竈門神社とともに、大正一一年四月一七日に今の地に移転した。そのとき建立の由緒を書いたと思われる古い棟木が発見されている。それには、「如我昔諸願今舎為満足 武運長久御願円満也 右意趣者為天下泰平国土安寧 本願 稲永太郎左衛門藤原友貞 寛永弐拾年二月上旬 上一宇造立 西海道筑前国粕屋郡南里村王子八幡宮御斉殿」とある。これによれば本八幡宮は寛永二〇年(一六四三)に建立されたものということができる。
石柱 境内前の道端に、元治元年(一八六四)の銘のある石柱がある。
【氏神御移転の碑】 ・・・王子八幡宮は祭神応神天皇にして、古より字キンメイに鎮座し給えり。明治四十年一月神職氏子総代相議し蓄積し、大正九年神饌供進神社に昇格あらん事を申請せしに、境内狭隘かつ低湿なるを以て、合格せず。当宮の所有地なる字宝満山に無格社竈門神社とともに移転合併、竈門神社は字日枝の西隅に鎮座ましませり。その境内字を宝満山と改め、ヒエダ山と宝満山の境界にある道路を、東方字境に変更し、宝満山の所有神地を分割して竈門神社の境内と合併し、王子八幡宮の準境内として、是に移転及び字変更道路変更等各官庁の許可を得て、大正十一年四月十七日王子八幡並びに竈門神社移転の御遷座式を挙行せり。故に竈門神社の財産は、総べて王子八幡宮の基本財産へ入れ、神饌所社務所を建築し、大正十一年七月十日状を具し申請せしに、同年十二月二十一日本県告示第七七〇号をもって、神饌幣帛供進神社に指定あり・・・ 宇美八幡宮社司 青木輪之輔撰
|