山王宮境内のクスノキ 須恵町指定保存樹林
クスノキ(樟・楠)クスノキ科は常緑高木で暖地に生え、若葉のころは「萌える」という形容そのままの美しさをもっています。
この南米里山王宮境内のクスノキの森は樹齢百年以上の木から四十~五十年くらいの木八十五本で構成されています。
毎年三月から初夏にかけて、アオバズク(フクロウの一種)がこの森をたよりに中国南部やフィリピン方面からわたってきます。このような森は町内には他になく、自然教育林推進協議会が町の同意を得て保存樹林に指定しました。フクロウが住みつく『トロスコ(フクロウ)の森』は町民共有の宝です。
平成九年三月
須恵町
須恵町自然教育林推進協議会
山王宮の歴史
山王宮に関する最も古い文書記録は、寛政十年(一七九八)に刊行された筑前国続風土記附録に見ることができます。また神社に残された文書以外の資料では次のものが残されています。
安永二年(一七七三) 山王宮改修の棟札
文政十一年(一八二八) 須恵焼瓶子型お神酒徳利一対(須恵町指定文化財)
明治三年(一八七〇) 須恵焼御供鉢(須恵町指定文化財)
これらを見ると氏神や鎮守としての役割を果たしており、南米里村のお宮として祭られてきたことがわかります。
祭神は山王権現・・・日吉大社の祭神の総称
|
|