箱島様
祭神 塞坐三柱大神、西宮大明神(西宮恵比須)、愛染明王
例祭 四月二十一日
由緒
塞坐三柱大神とは、八衢比古神、八衢比売神、久那戸神で、村境等に祀られ、禍津神の侵入を防ぎ、村中を守ってくださる神様です。
西宮大明神は、兵庫県西宮市鎮座の西宮神社(西宮恵比須)の神様で、主祭神は蛭児大神です。恵比須様は世を救う神、大漁の神として、海産物を交易する市場、商店の守り神として信仰され、更に商売繁昌の神としての信仰が全国的に広がっていった。
愛染明王は、奈良県西大寺に本山があり、真言密教の神、愛欲を本体とする愛の神で、近世では恋愛を助け遊女を守る神としても信仰され、『この明王を信仰すると美貌になると信じられていた。』と言う。
また、箱島様には火吹き竹が奉納されているが、火吹き竹で耳を吹けば、耳の病が治癒すると伝えられている。
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箱島様
祭神 塞坐三柱大神(八衢比古神、八衢比売神、久那戸神)、西宮大明神(西宮恵比須)、愛染明王
例祭 4月21日
○塞坐三柱大神は、村境や道の交差点等にお祀りされ、禍津神の侵入を防ぎ、村中を守られるという、猿田彦神、庚申様と同じような御神徳の神様です。
○西宮大明神は、兵庫県西宮市社家町鎮座の元県社、西宮神社(西宮恵比須)のことで、主祭神は蛭児大神、そのほか天照大神、須佐之男神、大国主神をお祀りしています。和同5年(712年)に編纂された、古事記という最も古い本によりますと、伊耶那岐、伊耶那美男女二柱の神が天の御柱を行き廻りて国生み(美斗の麻具波比)をしようと約束され「汝は右より廻り逢え、我は左より廻り逢はむ」と申されて廻り逢われた時に、女神の伊耶那美命が「あなにやし、え男を」と言われ、その後に男神の伊耶那岐命が「あなにやし、え娘子を」と言われた。女人先だち言えるはふさわず、結果として子水蛭子を生まれた、その子は葦船に乗せて流し去った、と記されております。蛭児が流れつかれた所が西宮で、その地に西宮神社が創建された。恵比須様は世を救う神、大漁をもたらす神として、海産物を交易する市場、商店の守り神としての信仰が広がり、更に商売繁昌の守り神としての信仰が全国的に広がって行った。
○愛染明王 奈良県西大寺に本山があり、真言密教の神、愛欲を本体とする愛の神、全身赤色で三目六臂頭に獅子の冠を戴き顔には常に怒りの相を表す、近世では恋愛を助け遊女を守る神としても信仰された。また、俗に「この明王を信仰すると美貌になると信じられていた。』と言う。
また、箱島様は耳の病の神様として信仰され、火吹き竹で耳を吹けば、耳の病が治癒すると伝えられている。(平成18年4月宮司空閑俊明)
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