[0970] 浦姫社(うらひめしゃ)
神社№  0970
神社名  浦姫社(うらひめしゃ)
神社別名  
参拝日  2015/05/31
再訪日   
社格   無格社
その他社格 
ご祭神  浦姫命
由緒等  
浦姫伝説

慶長十五年(西暦一六一〇年)のことです。糸島一帯が大暴風雨に襲われたとき桜井の三郎畑という小高い丘に大きな岩屋ができました。
これを見ようと村人が大勢集まりました,その中の山伏が「神様の岩屋だから、人は出入りしてはならない」と厳かにいうと、人々は跪き拝むのでした。その人達の中に浦新左衛門毎治の妻女がいました。
その夜妻女が眠りについていると、夢の中にその岩屋が現れ、その中に運ばれていきました。奥深いところで神々のお姿にふれ伏し拝みますとキラキラと輝く小石が飛んできて、顔に当たりました。夢から覚めた妻女は神のお告げのもと、五年の辛い修業を行い、正確な予言をするようになりました。その後、浦姫様と呼ばれ、評判は福岡の黒田忠之公にまで届きました。忠之公は、真偽を確かめるため使者を遣わしましたが、「私には人の心など物事すべてがわかるのです」といって、使者の浦姫への疑念や城を出るときの様子などを、見透かしたように言い当てたのです。
敬服した使者が福岡に戻り、忠之公に事の始終を報告しますと、忠之公はすっかり感心されました。その後黒田藩にお家騒動が起こり、幕府から呼び出されることになりました。
忠之公は、家老を江戸へ上らせたものの不安でならず、浦姫のもとへお忍びで行かれました。江戸の成り行きを尋ねますと、浦姫は庭にある榎の大木に登り、江戸の方を見つめ一心に思いを凝らします。しばらくすると、浦姫の心に江戸城の裁きの様子が映り、家老の明快な返答ぶりを教えてくれました。
忠之公は、その信じられないような能力に驚かれ、後に浦姫の話が事実と少しも違わないことを知るとその信頼は益々深まり、難しい事が起こる度に相談されたということです。
浦姫が登ったといわれる榎は枯れてしまいましたが、その古株から芽を出した若木は浦姫の生まれ変わりだと、長く言い伝えられてきました。

資料、郷土のものがたり 福岡県発行
糸島伝説集 糸島新聞社発行
ご朱印   
鎮座地区 糸島市
郵便番号 819-1304
所在地  糸島市志摩桜井3315
地図座標 33.631763,130.200932
公式HP   
福岡県神社誌
【社名】 浦姫神社 [A00-3129]
【所在地】 糸島郡桜井村大字桜井字浦
【祭神】 浦姫命
糸島郡誌
【社名】 浦姫神社 [N01-0013]
【所在地】 糸島郡櫻井村
【由緒】 櫻井村字浦にあり神女の居住せられし岩松の城屋敷の址なり。祭神は浦姫大神にして、祭日は十二月二日(神女の命日)なり。浦姓の子孫及旧社家の子孫より年々祭事を務め来れり。其家に元禄二年に記述せる縁記一巻あり、神女の曽孫毎昭の書なり。
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公開日  2015/06/14
更新日  2015/06/14
神社入口風景
社号標
参道風景
社殿正面
社殿正面
由緒書き
狛犬(阿形)
狛犬(吽形)
拝殿内
拝殿内
拝殿神額
手洗鉢
鯰石
社殿全景
社殿全景
神社隣仏堂
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